前回の投稿から半年経過していたとは。
自己を振り返る意味でも近況報告。
仕事面、6月以降のスケジュールの過密さに体力と気力が尽きる。食道から胃からその先まで潰瘍寸前の炎症を起こしてしまい、9月からしばらくのあいだ胃薬がオトモダチに(11月に一応修復)。
職場のスタッフが自分なしでも十分に仕事を廻してくれるようになったので、自分がいつ(肉体的&精神的に)倒れても大丈夫という状況なので今の職場での最初の目標(二番目の目標である資格取得が先に達成されたのはまあ仕方ない話だが)はクリアされたことになる。
趣味的な面、先ずは読書。
読み切りやすいという点で椎名誠のエッセイ集を読んでいたけど、さすがに飽きる。内容が重複しているのもあるし、あの世代特有のアレな印象も食傷気味だった。悪ガキがそのまま大人になったような人物だけど、週刊金曜日に関係していた人物ではあるしそういう方面の思想臭というか人間関係があまり心地よくない。
いまから10年ちょっと前は、サヨク(左翼にあらず)かぶれの文化人って一種のステータスだったんだろうなあという印象。その価値観を払拭したいのかその種の体臭を消したいだけなのかは不明だけど、まあしばらくはこの作家のエッセイは意識して買って読む事はないと思う。小説に関しては最初から手を出さず。山岳小説とかその辺の理解も知識もないものが手に取るのは物語に失礼かなという思いが強いので。
代わりに読みふけっていたのは、自費出版......本来の意味での同人誌。
具体的には当時の日本海軍で作られた料理に関するレシピ文献に基づいて実際にレシピを再現してみた青山智樹氏の「家で作れる海軍めし」シリーズや、都内下町の定食屋や裏通りを探索しつつ明治大正昭和の時代の残渣を写真と文章という形に収めたガキ帝国の「デウスエクスマキな食堂」シリーズ。
勢い余って商業出版という形にはなるけど「かながわ定食紀行」や「食堂車乗務員物語―あの頃、ご飯は石炭レンジで炊いていた」なんて本も購入した。
漫画関係だと、ネイチャージモン面白いなあ。一気に全巻揃えてしまったほど。
へうげものも文庫で揃えている。青年誌の講談社漫画の層の厚さには今更ながら驚かされる。層が熱い分だけ「なんでこんな漫画が」と思うのもあるけど。
うん。
なんて言えばいいのかな、モーニングという雑誌の中であのワイン漫画だけ「韓流臭」がするの。
誤解がないように言うと、実際の韓国人作家が描く漫画は独特の雰囲気があってアリだと思う。ただ、それは「韓国風」。誰かの宣伝とかで持ち込まれたのでもなく、自身の技術と編集者の審美眼をクリアして世に出された紛れもない本物の漫画家の作品だから。
それに対する「韓流臭」と表現した件の作品は、韓流としてTVや宣伝で出まくっているドラマや映像や音楽っぽさを感じてしまう。それが良いという意見もあるのだと思う。連載も長いしドラマにもなっているし。ただ、個人的には週刊マガジンがいちばんつまらなかった時代の連載の雰囲気を漂わせているこのワイン漫画は、たぶんワイン漫画界の美味しんぼを目指しているのだと思う。
ライトノベル。
篠崎砂美さんの「お隣の魔法使い」シリーズが終わってしまったようなので読むもの特になし。
新規開拓は三十路も半ばを過ぎたおっさんには色々厳しい。篠崎砂美さんネットゲーム(PBeM?)のマスターやっているようだし、小説家に戻る時期は不明なのかもしれない。
ゲーム。
デビサバ2、買ったけどそのまま。仕事の忙しい時期に無理して買って電源入れる事も出来ないまま放置してしまい時機を逸してしまった也。
自転車。
当面の目標だった支笏湖までのサイクリングをようやく達成。登り道を延々25kmとかオッサンにとっては正気じゃないコース。どの辺が正気じゃないかというと、コース途中に自販機も水道もトイレも存在しないあたり。空気は美味いし景色は最高だけど、山に近いので雨が降ったら避難する場所もない上に気温も低い。連休が存在しない身ではこの程度のサイクリングでもギリギリであることが判明。
それでも自転車は楽しい。
一人で走っても後ろ指さされない、職場で「趣味は何ですか」と問われて答えてもとりあえず気まずい事にならないあたりが素晴らしい。29er用のスパイクタイヤが届きさえすれば冬道もそれなりに走れるのになーとか思っている。
KUWAHARA Funny Type-Rに関してはホイール新調を画策。KUWAHARAはGAAPの生産が終了しMTB系列に力を入れているようなので、Funnyに関してもそう遠くない時期に終売しそうなのが不安。
ブロンプトンは、いつの間にか走行距離が1000kmを越えた。他二台が趣味性の高い娯楽車なのに対して、ブロンプトンは実用性この上ない車両だと実感。買い物に輪行にと大活躍。6速化は現状ではできないけど、平地を走る上では3速でまったく問題なし。
日本の行く末。
どうなっていくんだろうね。