投資

はざままさと: 2010年7月アーカイブ

 近況を書こうとしたけど、まっとうな内容で記せるものがなく今日に至る。
 
 ライトノベルの盗作問題と、報道主体のラノベブームのニュースがほぼ同時期に流れた事には失笑を禁じえない。個人的な感想だがライトノベルと呼ばれるものが最も商売になり得たのは「ブギーポップは笑わない」が実写映画になった前後の頃ではないかと思う。根拠はないが、スレイヤーズやオーフェンのシリーズが順調で、ラノベ系の雑誌がTRPGと相まって色々な企画を出し、雑誌が潰れても直ぐに後継誌が補えた時期だ。少なくとも主要ラノベ誌が隔月刊である現在、作品数はともかくとして購買層に以前のような余力はあるまい。
 馬鹿馬鹿しい推測になるが、数年前でさえ無名レベルの新人作家が初版で一万にすら届かぬという発行部数のライトノベルの世界だというのに、電撃大賞だけで毎年五千を超える応募があるという。購読層の果たして何割がライトノベルを書いて応募しているのだろう?
 今より十年程度前に潰れた純文学系の大手雑誌の場合、最終号の部数と投稿小説の部数がほぼ一致したという。今から十年後にライトノベルと言う概念が残っていれば、似たような状況に陥っているかもしれない。
 そんなに発表したい物語があるのなら、応募して出版社に塩漬けにされるんじゃなくてネットに放流して広く読んでもらえばいいのにと思うこともある。小説を世に出したいのではなく、小説家と言う肩書が欲しい人が多いのか。それともアニメ化とかしてほしいから応募しているのか。はてさて。
「そういう自分はどうなんだ」
 最近読んで面白かったのは、嵐山光三郎の「釣って開いて干して食う。」かな。椎名誠の「怪しい雑魚釣り隊」シリーズと微妙にリンクした内容がたまらない。絶世の美少女と男の娘が世界の運命めぐって学園でラブコメする話よりも、還暦間際のおっさん衆が馬鹿話交えながら魚釣れずにキャンプ場でビール飲んでカレー作って台風にテント飛ばされて右往左往している話の方が魅力的に感じてしまったというあたり、自分の趣味嗜好が変化したのだなあと思う。

 閑話休題。
 ツイード・ラン。
 昨年あたりからイギリスではやり始めて爆発的に広がっているんじゃないかとか言われているけど実感のないムーブメント。
「時代を感じさせるイギリス紳士(でも中流以下の服装が望ましい)の格好で、クラシカルな雰囲気の自転車に乗って街を走ろう」
 という趣旨っぽい。Youtubeでもそういう動画が流れている。とても楽しそう。コスプレの一つの形ではあるだろうが、最先端技術にウェイトトレーニングで身体を限界まで絞る求道者のごときロードレーサーの到達する世界とはおそらく対極にある日常を求めた結果なのかなあとも思う。
 日本人に似合うかは別問題として。
 日本でこれをするのなら、日本の街並みに合わせた装いと、それに適した自転車があるんじゃないのかな。ツイードにハンチング帽にトラウザースはいいけど、その形にこだわるのは意味がないような気がする。日本の気候風土や近代史(とまでは言わないが)を考えて、それに見合った服装があればいいのだけど。
 まあでもツイードは大好きなんですけどね。

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